「水平リサイクル」が未来を変える──オリックスの挑戦と、私たちが問われる視点
2025年6月、オリックス株式会社とオリックス環境株式会社は、集合住宅の改修や解体工事で発生するアルミサッシを対象に、アルミ窓全体の「水平リサイクル」を実現する新たな取り組みを発表しta
https://www.orix.co.jp/grp/company/newsroom/newsrelease/250602_ORIXJ.html
水平リサイクルとは何か?
「水平リサイクル」とは、使用済み製品を原料として、再び同じ種類の製品を製造するリサイクル手法になる 今回のケースでは、回収されたアルミサッシとガラスを分離し、それぞれが再びサッシや建築用板ガラスとして生まれ変わるのだ
この手法は、単なる「再利用」ではなく、まるっきり元の用途に戻すという点で、私たちが理想とするリサイクルの姿に最も近いものになる
「遠くでリサイクルされている」から「目の前で循環している」へ
これまでのリサイクルは、どこか遠くの工場で処理され、何に生まれ変わったのかもわからない──そんな「見えない循環」が主流でした。しかし、オリックスの取り組みは違う。目の前の窓が、また窓として戻ってくる。この「見える循環」こそが、消費者の共感を呼び、信頼を得る鍵になるのだ
「業界の事情」はもはや通用しない時代へ
過剰在庫を「ブランド価値を守るため」として廃棄してきた企業が、いまやSNSで叩かれる時代だ。業界特有の事情や慣習は、もはや免罪符にはなりません。リサイクル業界も例外ではなく、どれだけ一般消費者の目線に近づけるかが問われているのだ
リサイクルは「人間の根源的な欲求」に応えるもの
「もったいない」「捨てたくない」「また使いたい」──これらは人間の根源的な感情です。リサイクル事業者がこの感情にタッチできるかどうかが、これからの選ばれる条件になるだろう
オリックスのように、循環のストーリーを見せることができる企業こそが、これからの時代に支持されていくのではないだろうか
well being それではまた!!