開けた月曜日、史上最高値と女性初総理──高市早苗というリーダー像
開けた月曜日。日経平均は史上最高値を更新し、マーケットは沸き立った。背景には、高市早苗さんが女性として初めて総理に就任するという報道がある。4万8000円台に乗せた時間帯もあり、まさに「高市トレード」と呼ばれる相場が展開された。
女性だから,,,がなかったわけではない。太田房江さんが大阪府知事になった時も、土俵に上がれるかどうかで話題になった。今回も「女性総理は土俵に上がれるのか」といった投稿が飛び交っている。
ただ、そこに過剰な意味づけは不要だ。一人の政治家として、どういうリーダーシップを発揮するかに注目したい。
高市早苗さんのリーダーシップは、保守思想の体現者であると同時に、現実的な改革者でもある。憲法改正、自衛隊の「国防軍」化、サイバー防衛の強化など、国家の根幹に関わるテーマに真正面から取り組む姿勢は、単なる理念ではなく「実行力」に裏打ちされている。
総務大臣時代にはマイナンバー制度の整備を推進し、経済安全保障担当大臣としては半導体供給網の強化に取り組んだ。これは「サナエノミクス」の原型とも言える。国家主導の産業戦略を打ち出し、成長と安全保障を両立させるという構想は、単なる経済政策ではなく国家戦略そのものだ。
「強い経済とは、国民一人ひとりが安心して生きられる経済のこと」──この言葉に、高市の政治哲学が凝縮されている。
リーダーになると、守るべきものが増える。発言は慎重になり、保守的になる。石破さんもそうだった。高市さんも、今後その傾向が強まる可能性はある。だが、彼女には「言葉を使って構造を説明する力」がある。これは、保守的になっても「納得させる力」として機能する。
株高は実態を伴っていないかもしれない。だが、恩恵を受ける人は確実にいる。意味がないわけではない。輸出企業、自動車、半導体、防衛関連など「高市銘柄」と呼ばれるセクターは軒並み上昇した。
とはいえ、沸き立ちは一過性だ。期待外れになれば、リバウンドする。市場は期待と失望の繰り返し。「高市トレード」と呼ばれるこの相場も、持続性が問われる。
政治とマーケットがこれほど直結する局面は珍しい。この熱が冷める前に、何を仕掛けるか。問われているのは、政治家だけではない。
well being それではまた!!