「捨てない」で終わらせない
― 再生プラの使い道を考える ―
最近、当たり前だと思っていたことが、少しずつ変わってきている。
たとえば、
「バージンプラスチックは安く、いつでも手に入る」という前提だ。
でも実際はどうか。
原油の価格、為替、世界情勢。いろいろな影響を受けて、決して安定しているとは言えない。
つまり、「新品だから安心」「安いから新品」という選び方も、だんだん通用しなくなってきている。
そこで注目されるのが再生プラスチックだ。
ただ、ここでよくあるのが、
「環境にいいから使いましょう」
という話で終わってしまうこと。
それだけでは、なかなか広がらない。
なぜか。
答えはシンプルで、
使い道がはっきりしていないからだ。
「再生資源は、使い道が決まってはじめて価値になる」
ここが最も抑えなくてはならない要素なのだ
どれだけ回収しても、きれいにしても、
使う場所がなければ余ってしまう。
だから大事なのは、
どう作るかではなく、どう使うか。
ここをちゃんと考えることだ。
たとえば、
・見た目やサイズにこだわらなくていいもの
・とにかくたくさん使うもの
・コストが重視される場面
こういうところには、再生素材はすごく相性がいい。
逆に、完璧な見た目や均一性を求めるところに無理に使おうとすると、うまくいかない。
今回のような、規格が少し外れただけの製品も同じだ。
品質は問題ないのに、条件から外れただけで価値が下がる。
でも、使う側が「これで十分」と考えれば、ちゃんと価値になる。
ここにヒントがある。
再生プラを広げるというのは、
単にリサイクルを増やすことではない。
「使い方」をつくることだ。
バージンプラスチックに頼り続けるのか。
それとも、使い方を工夫して循環させていくのか。
その差は、これから確実に大きくなる。
「捨てない」で終わらせない。
どう使うかまで考えることが、次の一歩だと思う。