「おから」を資源に変えた豆腐屋の突破力
バイオマスプラスチックは数あれど、「おから」を使ったものは存在しなかった。
水分が多く扱いが難しいため、プラスチックとの相性が悪いとされてきたからだ。
それでも相模屋は実現した。理由は明確だ。
メーカーとして、おからという“排出物の特性”を誰よりも理解していたから。
全国24工場、200種類以上の製品。その過程で生まれる多様なおから。
それを知り尽くし、コントロールできたからこそ、「TOFU RESIN」は成立した。
廃棄物から資源へという本質転換
豆腐製造で大量に発生するおからは、長年“処理すべきもの”だった。
しかし発想を変えた。
「廃棄物ではなく、素材にする」
その結果、おからを51%混ぜたバイオマスプラスチックが生まれ、ごみ袋や製品へと展開されている。
MEi CONSUL視点:真の循環はどこで生まれるか
この事例が示している本質は明確だ。
真の循環はリサイクラーではなく、排出事業者側にある。
- 何を出しているのか
- その特性は何か
- どう変えられるのか
これを最も理解しているのは、つくっている側=メーカーだ。
循環は「回収してもらうもの」ではない。
自ら設計するものだ。
相模屋は、おからという排出物に主体的に向き合い、価値を再定義した。
これは単なるリサイクルではなく、「構造そのものの変革」だ。
自社の排出物を“ゴミ”と見るか、“資源”と見るか。
リスクなのかチャンスなのか、、、
その視点こそが、これからの経営の分岐点になる。