楽しかった、、、そこからしか始まらない
環境教育事業に関わっていると、いつも感じることがある。
人が動くきっかけは、正しさではなく楽しさなのではないかということだ。
ある就業先で展開している環境教育の現場でも、それをつくづく実感している。
環境問題や資源循環、そしてリサイクル。これらは決して新しいテーマではない。むしろ今では、誰もが「やった方がいい」と理解しているし、実践したいと思う人も増えている。リサイクルをすること自体に抵抗感を持つ人は少ない。
しかし、その一方で大きな壁もある。
分かりにくさと難しさだ。
何をどこまで分別すればいいのか。本当にリサイクルされるのか。汚れていても大丈夫なのか。そんな疑問や不安が行動を止めてしまう。
私はこれまで何度か書いてきたが、リサイクルは決して単純ではない。だからこそ、実際を知っているリサイクラーの役割は大きいと思う。
「ここまでは大丈夫」 「これは難しい」 「そこまで神経質にならなくてもいい」
そんな許容の線を分かりやすく伝えることができれば、難しさはずいぶん軽くなる。
特に子どもたちに対してはそうだ。
子どもは理屈だけでは動かない。
もちろん分かりやすさは大切だ。しかし、それ以上に大切なのは最初の体験だと思っている。
授業が楽しかった、、、
まずはそれでいい。
今日の授業は楽しかった、、、
その感覚こそが、次に話を聞こうという気持ちにつながり、やってみようという行動につながっていく。
逆に、どんなに大切なことを伝えようとしても、受け入れる準備ができていなければ届かない。
伝えたいことを伝えるためには、まず受け入れ態勢をつくってもらうこと。
その入口が「楽しかった」なのだと思う。
今日も子どもたちからたくさんの反応をもらった。
環境問題を理解してもらうことも大切だが、その前に「また来てほしい」「また聞きたい」と思ってもらうことの価値を改めて感じた。
楽しかった。
そこからしか始まらない。
そして、その楽しさの先に、未来の行動変容があるのだと思う。