ラグビーは清らかだ——秩父宮で見たその証明

明治 vs 慶應、秩父宮での決戦を観戦して

秩父宮ラグビー場で行われた明治大学と慶應義塾大学のラグビー対抗戦。下馬評では明治優位とされていたが、実際の試合はその通りに進みながらも、最後は僅差の決着となった。

勝ったり負けたりの世界。だからこそ、チャレンジャーの姿勢でワンチャンを狙ってくる相手に対して、勝ち切ったことは素直に評価したい。明治側から見れば、内容的にはまだまだな部分もある。そこを揶揄するのか、それとも「伸び代」と捉えるのかは、それぞれの選択だろう。

ただ、OBやファンの基本的な姿勢として、まずは「楽しめた」という事実に感謝すべきだと思う。報酬をもらっているプロではない。学生たちは成長過程の中で、真剣にラグビーに向き合っている。その姿を見守ることが、ファンとしての本来のあり方ではないか。

だからこそ、くだらなく汚いヤジはやめてほしい。あなたのストレスをぶつける対象ではない。まずはナイスゲームをしてくれた両校の選手、関係者、そして運営に関わってくれたすべての人への基本的なリスペクトを、声に出さずとも姿勢で示してほしい。

そして、試合終盤に慶應の選手がボールを蹴り出してノーサイドとなった場面。批判が集まっているようだが、いやいや、彼のおかげでここまでのゲームになったのだ。ノーサイドの後、明治の選手は何人も足を攣らせていた。そこまで追い込んだ慶應のプレーは、称賛されるだけでいいはずだ

私は、怪我人がいたのでわざわざ蹴り出してゲームを止めたのかと思ったほどだ。それくらい、ラグビーの精神は清らかだ。そう思わせてくれた両校のナイスゲームに、拍手を送っていたファンは私だけではないはずだ。

だから次も胸を張って、次の試合に臨んでほしい。

明治はこの状況から、帝京・早稲田との対戦に向けてステップアップできると、逆に期待している

いずれにしても本当にいい休日になった 明治・慶応ありがとう‼︎

well being それではまた‼︎