苦手は勝手に得意にならない、、、
本番では苦手だなぁと思うことは、やっぱりスッとこなせない。
私にとって、その代表がアプローチショットだ。
もちろん上手くいくこともある。だが、いざ大事な場面になると、どこか不安がよぎる。
「ちょっと嫌だな」 「失敗したくないな」
そんな感覚が生まれる。
結局のところ、そのイメージを消す方法は一つしかない。
それは、その不安がなくなるほど練習することだ。
成功体験を積み重ねて、
「大丈夫だ」 「これは得意だ」
と思えるレベルまでやるしかない。
分かっているのにやらない
厄介なのは、そこは十分に分かっていることだ。
アプローチが課題なら、アプローチ練習を人より多くやればいい。
理屈は単純だ。
しかし現実はそう簡単ではない。
練習場へ行くと、ついドライバーを打ちたくなる。
アイアンが気持ちよく飛べば楽しい。
当たれば爽快感もある。
その一方でアプローチは地味だ。
同じ距離を繰り返し打ち、同じ動きを確認する。
楽しいかと言われれば、決して派手ではない。
だから気がつくと、苦手なアプローチも練習しているつもりになりながら、実際は他のクラブと大差ない時間しか使っていない。
それでは変わるはずがない。
やっているつもりが一番怖い
本当に怖いのはここだと思う。
ゴルフの練習自体はやっている。
だから満足感がある。
「今日も練習した」 「頑張った」
という達成感まで手に入る。
しかし、そのベクトルがずれていたらどうだろう。
本来やるべきことを避けながら、一生懸命別のことをやっている。
それで満足してしまう。
実は、これは何もやっていないより危険かもしれない。
なぜなら、自分では努力していると思っているからだ。
本当の課題から目を逸らしたまま、
「こんなにやっているのに成果が出ない」
となってしまう。
努力不足ではなく、方向違い。
仕事でもよくある話だと思う。
忙しく動いている、、、
対外活動もしている、、、
会議もたくさんしている、、、
だが、本当に解決すべき課題に向かっていなければ成果にはつながらない。
やった量よりも、向かう方向の方が大切なのだと思う。
最悪でなかったら良しとする
もう一つ大切だと感じるのが受容だ。
最初から完璧を求めすぎないこと。
ベストでなくてもいい。
まずは最悪を避ける。
トップしてOBにならなかった。
グリーンを大きく外さなかった。
寄らなかったけれど、次で十分勝負できる場所にはある。
それならまずは良しとする。
この感覚があることで、人は前に進める。
何かに挑戦するたびに、
「ダメだ」 「まだダメだ」 「全然ダメだ」
と言っていたら、始められるものも始められない。
少しできたことを認める。
最悪でなかったことを認める。
その上で次を目指す。
そうやって一歩ずつ前へ進む方が、結果として遠くまで行ける気がする。
ゴルフも仕事も同じ
苦手なことは、意識的に時間をかけなければ改善しない。
そして、努力の方向を間違えると、頑張っているつもりだけが残る。
一方で、完璧を求めすぎると今度はスタートできなくなる。
苦手なことに向き合う。
方向を間違えない。
最悪でなければ良しとする。
そしてまた続ける。
振り返ってみると、これはアプローチショットの話でありながら、仕事にも人生にもそのまま通じる話なのだと思う。
成長は、得意なことを気持ちよくやった先ではなく、苦手なことから逃げなかった先にあるのだから。