気分は事実ではない、、、
昨日は街中を歩いていて、ふらっと一軒の店に入った。
こういう偶然の出会いは面白い。
料理がおいしい店はたくさんある。雰囲気の良い店もある。接客が素晴らしい店もある。しかし、そのすべてが高いレベルで揃う店にはなかなか出会えない。
昨日の店はまさにそんな店だった。
食事、店の佇まい、スタッフの振る舞い、さりげない気遣い。どれをとっても心地よかった。そして気がつけば酒も進み、楽しい時間を過ごしていた。
ところが一夜明けた今日は少し様子が違う。
多少アルコールも残っているのだろう。体が重い。
これからゴルフに向かうのだが、どうも気分も重い。
何となく晴れない。
なぜだろうと考えてみると、ビジネスで引っかかっていることがある。ひとつの案件というか課題というか、自分の中で整理し切れていないものがある。
振り返ると、もう3週間くらいそこに引っ張られている気がする。
前に進んでいるようで進んでいない。
考えても答えが出ない。
だから余計に気になる。
しかし、少し冷静になってみると、本当にその問題だけが今日の気分を作っているのだろうかと思う。
空を見れば曇り空だ。
ただそれだけでも人の気分は下がる。
睡眠の質や体調だって関係する。
そう考えると、人は気分が下がった理由を後から探しているだけなのかもしれない。
もちろん引っかかっている案件は実在する。
だが、それだけが原因とは限らない。
逆に、今日は素晴らしい出来事もあったはずだ。
昨日の店との出会いなど、その典型だろう。
それなのに気分が下がると、そうした良い出来事は霞んでしまう。意識は気になる問題ばかりに向かう。
人間とはそういうものなのだと思う。
だから最近は、自分の気分をあまり信じすぎないようにしている。
気分は事実ではない。
気分は天気のようなものだ。
晴れの日もあれば曇りの日もある。
今、絶対に正しいと思っていることも、実は今の立ち位置から見えている景色に過ぎない。
今日は反対側から見ることができなくても、明日になれば自然に違う景色が見えることもある。
「どうしても解決しなければ」と力むほど、かえって見えなくなることも少なくない。
だから今日は無理に答えを出そうとしない。
まずは今日の約束事をきちんと果たす。
ゴルフに行く。
会うべき人に会う。
やるべきことをやる。
それで十分だ。
明日の自分には、今日の自分に見えていないものが見えているかもしれない。
そんなことを思いながら、重い体を動かして一日を始めようと思う。
気分は移ろうものだ。
だからこそ、気分ではなく、自分が果たすべき約束を信じて前に進めばいいのだろう。