選ばれし者はいない

最近、あらためて思うことがある。

世の中には「自分だけのうまい話」というものは、結局存在しないのではないかということだ。

もちろん、人によって結果は違う。

成功する人もいれば、うまくいかない人もいる。

しかし、その差は特別に選ばれたからではなく、挑戦した回数や積み重ねた努力、そしてタイミングによるところが大きいように思う。

豪雨災害のニュースを見るたびに考えさせられる。

昔なら「まさかこの地域で」と言われていた場所でも、今では大きな被害が発生する。

それは特定の人だけではない。

どこでも、誰でも、いつでも起こり得る。

残念ながら自然災害は平等だ。

そう考えると、機会もまた平等なのかもしれない。

もちろん、目の前にある機会を掴みにいくかどうかは人それぞれだ。

挑戦する人もいれば、見送る人もいる。

その違いはある。

努力を続ければ、そこにレバレッジがかかることもある。

経験が経験を呼び、人とのつながりが新たな仕事を生み、小さな成果が大きな成果へと増幅していくこともある。

私自身も、そのような経験を何度かしてきた。

しかし、それは決して近道ではない。

振り返れば、その前には長い準備期間があり、多くの失敗や試行錯誤があった。

だから、自分だけが通常のルートを飛び越えて成功するような「特別なうまい話」はないと思っている。

もしあったように見えたとしても、その裏には見えていない努力や時間が隠れていることがほとんどだ。

事業をしていると、さまざまな提案や情報が入ってくる。

簡単に儲かる話。

誰でも成功できる話。

特別な人だけが知っている話。

だが、そういう話ほど一歩引いて考えることが大切だ。

自分は選ばれし者なのか。

そんなことはない。

そして、本当の意味で選ばれし者など存在しないと思う。

あるのは、自分で選び、自分で動き、自分で責任を取ることだけだ。

だからこそ謙虚でありたい。

自分だけが特別だと思わないこと。

近道ばかり探さないこと。

足元を見ながら、一歩ずつ進むこと。

それが結局は遠回りのようでいて、一番確実な道なのだと思う。