玉座に座る者・転げ落ちる者──相撲とWBCが示す勝負のリアル

先日まで“正規のヒーロー”として持ち上げられていた安青錦が、気づけばカド番大関。ほんの数場所前までは存在感も風格も抜群で、誰もが「しばらく大関は安泰だろう」と信じて疑わなかった。その男が一転、背水の陣に追い込まれている。勝負の世界の無情さをこれほど端的に示す例も珍しい。

その一方で、霧島が復活優勝を遂げてきた。怪我、不調、苦悩…そんな停滞の渦に飲まれていたはずの横綱が、まるで“何事もなかったかのように”再び玉座に戻ってきた。勝負の世界は本当にわからない。昨日まで沈んでいた者が、今日には輝きを取り戻す。

思えば、これは相撲に限らない。
WBCで苦杯をなめた日本人選手たちだって同じだ。

大谷選手、山本選手をはじめ、多くの選手が失意を引きずることもなく、むしろ「次の戦い」に向けて即座に切り替えている。休みなしで調整し、開幕すれば当然のように結果を残してしまう。そのメンタリティの強さには、ただ驚くしかない。人間離れしているとさえ思う。

勝負の世界で言えることはひとつだ。
今日の勝ち負けは今日だけのもの。

明日になればもう別の勝負が始まり、
その結果もまた“その時だけ”でしかない。

勝敗は移ろい続ける。
一度浮かび上がった者も、急に落ちる。
落ちた者が、何事もなかったかのように蘇る。
その繰り返しだ。

だからこそ、感傷に浸っている暇なんてない。
必要なのは、目の前のことにしっかり集中することだけ。
振り返りは必要だが、適切な量で十分だ。
それ以上の後悔や反省の“やりすぎ”は、ただの停滞になる。

負けたら明日、またやり返せばいい。

転げ落ちる姿にも、はい上がる姿にも、美しさが宿るのは、
その“今日”を全力で戦っているからなんだと思う

well being それではまた!!

投稿者: Keiichi Nakadai

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