多層の壁を越えて──プラスチック再生の転換点
チューブのような多層構造のプラスチック。
その複雑な層の重なりは、長らくリサイクルの限界を象徴してきた。
異なる素材が密着し、しかも使用後には内容物の残渣が残る。
分別も選別もままならず、行き着く先は焼却炉。
「サーマルリサイクル」という言葉が、どこかの正当化を引き受けていた
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2506/11/news023.html
だが今、その前提が静かに揺らぎ進み始めている
単一素材でなければ原料に戻せない。
仕分けができなければ資源にはなり得ない。
そうした“常識”の外側に、技術が踏み出しつつある。
多層構造でも、残渣があっても、原料化の可能性が見えてきた。
それは、単なる技術革新ではない。
「戻せない」とされてきたものに、もう一度、循環の可能性を与えるということ。
それは、資源の話であると同時に、人間の選択の話でもある。
現実は、理想のように整ってはいない。
素材は混ざり、汚れ、分けられない。
それでも、そこから資源を取り戻す。
この変化は、循環型社会の実現に向けた、静かで確かな転換点だ。
燃やすしかなかったものが、資源に還る。
その一歩が、いま確かに始まっている
これからもそんな取り組みに注目発信をしていきたい
well being それではまた!!