今こそ「やるトキ」──54歳、火を灯す理由
人生で最も力を尽くした瞬間を思い返すと、大学受験が浮かぶ。明治大学に入りたいという願望は、ただの希望ではなかった、、、あれは執念だった。何が何でも手に入れたいという強烈な欲求が、日々の行動を支配していた。眠気も不安も、すべてその一点に収束していた。
そして、手にした、、、目標は達成された。あの瞬間の達成感は、今でも胸の奥に残っている。あれほどまでに明確なアウトカムを持ち、全身全霊で向き合った経験は、他にない。
だが今はどうだろう。簿記の勉強も、研修講師への進出も、事業にとってプラスになることは理解している。だが、「やらなければ絶対にならない」とまで思えていないのか、、、だから手が止まる。動けない。心の奥に火が灯っていない感じがするのだ
この停滞の正体は何か。願望が弱いのか、、、今じゃなくても、、、と思い込んでいるのか。おそらくその両方だ。だが、現実は違う。54歳という年齢は、残された時間が無限ではないことを突きつけてくる。人生の後半戦に差し掛かっているのだ、、、もう「いつかやる」では遅い。
だが同時に、54歳という年齢は、これまで積み重ねてきた経験と知識が熟成され、ようやく自在に使えるようになった時期でもある。若さの勢いではなく、円熟の判断力と実行力がある。人との関係性も、仕事の土台も、過去の試行錯誤も、すべてが今の自分を支える資源になっている。
そして何より、今の自分には「知識の背景」が見える。ただ覚えるだけではない。なぜそれが必要なのか、どこでどう活かせるのか、どんな意味を持つのか。若い頃には見えなかった構造や文脈が、今は見える。知識が点ではなく、線や面としてつながっていく感覚がある。これは、年齢を重ねた今だからこそ得られる学びの深さだ。
さらに、できることが増えるというのは、単なるスキルの追加ではない。人生の選択肢そのものが広がるということだ。コンサルタントとして、メンターとして、提供できるメニューが増える。自分の可能性が広がるだけでなく、関わる人たちにも新たな価値を届けられる。自分の学びが、他者の成長や気づきにつながる。これは、年齢を重ねた今だからこそ実感できる喜びでもある。
つまり”やるにはちょうどいい”のだ
むしろ、今だからこそやりやすい。今だからこそ、”やるべき”なのだ。
簿記も、講師としてのスキルも、事業に組み込むべきだ。だがそれ以上に、自分自身の内側にある「本気」を呼び起こすことが先だ。やるべきことは、目の前にある。あとは、やるか、やらないか。
54歳。今こそ、人生をもう一度燃やす時だ。
well being それではまた!!