ほんの30分が、日常の流れを変えてくれる
夕方、仕事部屋でごろっと横になりながら本を読んでいた。
静かに入ってくる本の世界に身を委ねていると、いつの間にか少し眠っていた。
この眠りが実に気持ちいい。
無理に寝ようとしたわけではない。本の続きを追いながら自然に意識が遠のき、目が覚めると30分ほど経っていた。たったそれだけなのに、その後の身体と気分がまるで違う。
今日は晩酌の日だった。
いつもなら「まあ今日は飲んで終わりでいいか」となりそうなところだったが、この30分の休息のおかげだろうか。
「本当に今やりたいことは飲むことなのか?」
そんな問いがふと浮かんだ。
結果、今日は思いとどまれた。
別にアルコールが悪いわけではない。ただ、何となく流されて選ぶのと、自分で選んで飲むのとでは大きな違いがある。
ほんの少し休む。
ほんの少し立ち止まる。
それだけで日常は案外簡単に変わってしまう。
私たちはスマホを見たり、動画を見たり、お酒を飲んだりして次々と刺激を求めがちだ。しかし、そんな強い刺激をもらわなくても時間は過ごせる。
むしろ刺激を入れ続けることで、自分の本当の状態が見えなくなっていることもある。
忙しく動いているようで、実際には何も進んでいない。
あれこれ同時にやっているようで、人間は結局ひとつずつしかできない。
だからこそ、ときには意識的にスローダウンすることも必要なのだと思う。
交感神経を少し休ませる。
焦らない、、、
急がない、、、
何かを足すのではなく、少し引いてみる。
そうすると不思議なくらい視界が広がる。
今日の30分のうたた寝は、そんな当たり前のことを改めて教えてくれた。
人生を大きく変えるのは、特別な出来事ばかりではない。
本を読みながら眠ってしまうような、静かな30分が流れを変えることもあるのだろうと思った